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Q＆A
- 同じ種類の検知管でも印刷目盛が違っている場合がありますが、どうしてでしょうか？
  - 検知管の薬剤は１ロットで検知管数千本分が調剤されます。
    この1ロット分は同じ印刷目盛になりますが、ロットが変われば感度も異なり、印刷目盛も変わります。
    箱の底に調剤番号を表示してあり、この番号がロットを表しています。
- 検知管で環境測定を行っています。場所によっては夏と冬とではかなりの温度差がありますが、測定値に影響はないのでしょうか？
  - 検知管の使用温度範囲は０～４０℃です。この範囲で影響を受けるものと受けないものがありますが、その理由として
    
    (1)　温度変化に伴う試料空気の体積の増減
    (2)　検知剤に対するガス吸着量の変化
    (3)　検知剤とガスの反応速度の差異
    
    などがあります。
    各検知管の使用説明書に温度の影響の有無について明記されており、影響を受ける検知管については温度補正表が付属
    されていますので、それによって補正してください。
    
    以下に温度補正の方法例を示します。
    １．補正表を用いる場合
    〔例〕25℃での読み取り値が550ppmの場合、この前後の温度における補正値を比例配分して値を求めます。
    　　　このときの補正後の濃度値は560ppmとなります。
    
    Excelのシートを使うと比較的簡単に計算できます。温度補正用計算シートのダウンロードはこちら。
    
    このシートはコピーして自由にご使用ください。再頒布は禁止といたします。
    【免責事項】本計算シート使用により何らかの損害が生じた場合において、当サイト運営者は一切の責任を負いません。
    
    ２．補正係数を用いる場合
    〔例〕気温が23℃で、検知管の読み取り値が0.4mg/Lの場合、補正値は、0.4mｇ/L×0.90(補正係数)≒0.36mg/Lとなります。
    
    補正係数表の見方：温度が23℃の場合、20と3の交わる欄の数字が補正係数となります。
- 検知管によるガス測定を圧気下で行った場合、測定値に影響はあるのでしょうか？影響がある場合は補正の方法を教えてください。
  - 圧力と読取値は正比例の関係になります。なぜならば、２気圧の場所で100ml 採取すると大気圧中では200ml 採取したことになり、
    読取値は２倍となるわけです。したがって、大気圧以外の場所で測定する場合は圧力補正が必要ですので、次式で補正してください。
    
    ただし、濃度目盛が等分でない検知管については補正誤差が生じますので、吸着性の無いガスの場合は採取袋等にいったん採取し、
    大気中に移動してから測定するとより正確な測定ができます。加圧場所から試料を採取するとき採取袋いっぱいに採取すると
    大気中で試料が膨張し、採取袋がパンクしますので注意してください。
- 検知管のガスによる着色は、測定後時間の経過につれてどのように変化しますか？
  - 後日の記録として検知管をそのまま保存されたいご意向のようですが、検知管の測定値の読み取りは、原則として
    試料ガスを通気した直後となっております。検知管は測定ガスに対し、鋭敏な着色反応試薬を用いています。
    従って、反応速度が早く、測定終了後そのまま保存できるものもありますが、放置すると着色層の先端が伸びて
    不明瞭になるものもあります。
    そこで、測定終了直後に検知管の着色層の先端にペンまたはボールペンなどで印をつけておけば、後日測定値を
    確認することができます。
- 検知管の保管方法について教えてください。
  - 各種検知管の保管方法は取扱説明書に記載されておりますので、指定された条件にて保管してください。
    「冷暗所」とは、特に温度の指定がない限り0℃以上25℃以下の直接光の当たらない場所をいい、
    「冷蔵庫保存（0～10℃）」とは、冷蔵庫内での保管の意味で0℃以上10℃以下の保管条件を示します。
    直接日光にばく露したり、高温状態で保管した検知管は、有効期限内でも精度を保つことができません。
    冷蔵庫保存の検知管がお手元に届いた際には早急に内容物を確認し、検知管の取扱説明書に記載されて
    いる条件にて保管してください。
    なお、冷蔵庫保存の検知管は一週間程度の室温での運搬、保管では性能に影響はありません。
- 検知管の有効期限に関して知りたいのですが。
  - 検知管の有効期限の起点は「製造日より」となっております。
    このため有効期限が３年の製品でも、購入後の時点で残存する有効期限は３年以下の場合があります。
    有効期限の年月は検知管製品箱のラベルに印刷されておりますので、この期限までに検知管を使用してください。
    なお使用期限の範囲内であっても、指定された保管条件で保存されていない検知管は精度を保つことができません。
    また、有効期限を過ぎた検知管は使用しないでください。
- 検知管の測定値におよぼす湿度の影響について説明してください。
  - 一般に検知管は飽和以下の水蒸気の影響を受けませんが、一部の検知管には水分の影響を除くため、
    一本の検知管に除湿剤と検知剤が充填されているものや、除湿管を接続して使用するものが有ります。
    各検知管の湿度に対する影響については使用説明書に明記されていますが、水滴が検知管に入ったり、
    検知管の中で水分の凝縮がおこるような場合は、測定値や変色状態に影響を与えますので、測定を
    避けてください。
- 発煙管を使用して気流の検査を行いたいのですが、どのような点に注意すればよいでしょうか？
  - 発煙管（301）はガラス管内に塩化第二すずを吸着させた発煙剤を充填し、両端を溶封したもので、
    塩化第二すずが空気中に放出されると空気中の水分と反応を起こし、白煙が発生します。
    発生した白煙には有害な塩化水素が含まれるので、以下の点に注意して使用してください。
    
    １）煙を吸い込むと、目、鼻、喉などを刺激するので、煙を吸引したり、接触しない。
    　　吸引した場合はよくうがいをし、接触した場合は水で洗い流す。
    ２）煙には腐食性ガスが含まれているため、精密機械等のそばでは使用しない。
    　　煙中に含まれる塩化水素により、精密機械等の金属部分が腐食するおそれがあります。
    ３）室内など、密閉された場所では使用しない。もし使用した場合は後で十分換気をする。
    ４）病院やクリーンルーム内では使用しない。
- スモークジェネレーター　SG-1　よくあるお問い合わせ
  - スモークジェネレーター（SG-1）に関するお問い合わせはこちらをご覧ください。
    SG-1のよくあるお問い合わせ
- 酸素濃度を久しぶりに測定しようとした際、ブザーが鳴り止みませんでした。センサーは10年以上前に交換しました。
  - 酸素センサーが使用できなくなっている可能性があります。
    センサーごとに有効期限が定められており、超過して使用した場合の動作は保証できません。
    センサーを交換してもブザーが止まらない場合は、故障として修理対応となります。
    
    ・新しいセンサーを取り付けます。
    ・センサーの凸部をケースの溝に合わせてゆっくり差し込んでください。
    　差込が確実に行われていないと故障警報がでる恐れがあります。
    ・センサーキャップを取り付けます。
    ・本器の古い有効期限シールを剥がし、新しいセンサーに添付の有効期限シールを貼り付けてください。
    
    注）センサーは確実に取り付けてください。酸素濃度が測定できないおそれがあります。
    
    酸素センサー交換方法の動画(YouTubeへのリンク)はこちら。
技術情報
- オルトトルイジンおよびアニリンの検知管での測定
  - オルトトルイジンやアニリンなどの芳香族アミンの蒸気を、北川式検知管法（真空法）にて測定することが可能です。
    
    詳しくはこちら
- リスクアセスメントでの検知管・検知器の活用について
  - リスクアセスメントの交付対象となっている物質のうち、検知管・検知器で測定が可能な物質があります。
    検知管はこちら　検知器はこちら
    
    ※厚生労働省websiteに、『検知管を用いた化学物質のリスクアセスメントガイドブック』が公開されています。
    ガイドブック（厚生労働省websiteへのリンク）はこちら
- 北川式ガス採取器　AP-20は抗菌グリップを採用しています
  - 北川式ガス採取器 AP-20はグリップに抗菌性ラバーを採用しています。
    JIS Z 2801に準じた試験結果から、大腸菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、
    肺炎桿菌に対して抗菌作用を有していることが確認されています。（下図参照）
- 北川式ガス検知管の使用方法
  - こちらの動画でご確認ください。
- 塗装表面の残留塩分の測定
  - 塩素イオン検知管(201SA、201SB)を用いて塗膜表面の塩分測定を行うことができます。
    湿らせたガーゼで塗装表面中の塩分を採取し、脱イオン水もしくは蒸留水中に溶解させた塩分濃度を検知管を用いて測定します。
    なお、測定方法の詳細（PDF)はこちら。
    サンプリング面積、脱イオン水量に関する計算シートのダウンロードはこちら
    
    その他、各種溶存イオン測定用検知管の詳細はこちら。
- 塩分検知管　205SL型の技術評価書
  - P-30CLは、生コンクリート中の塩化物総量や細骨材中の塩分濃度を素早く、正確に測定ができます。
    またこれに使用する塩分検知管SL型は、（財）国土開発技術研究センターの技術評価品（コ塩測第860801号）です。
    塩分検知管 205SL型の技術評価書はこちら。
- 排水中クロロカーボンの測定方法
  - 排水中クロロカーボン簡易測定セットP-20/P-24APでは、ヘッドスペースガスを検知管法で測定することにより、
    排水中の溶剤濃度を簡単に測定することができます。なお、測定方法の詳細（PDF)はこちら。
- 検知管の廃棄方法について
  - 廃棄物は「廃棄物の処理および清掃に関する法律」に従って処理することが義務付けられています。
    事業活動によって生じたガラスくず等は、産業廃棄物として扱われ、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くずに分類されます。
    （同第2条および施行例第2条第7項）
    従って、会社、工場等で使用した検知管を廃棄する場合は、産業廃棄物処理業者に適切な処理を依頼してください。
    （趣味、家庭等で事業とは別に使用した場合には一般廃棄物に分類されます。）
    
    検知管の種類によっては微量の有害物を含むものが有ります。資料1の検知管廃棄リストを参照していただき、
    有害物を含む場合には産業廃棄物処理業者にその旨を伝え、適切な処理を依頼してください。
    なお、有害物を含む産業廃棄物は特別管理産業廃棄物に分類される場合が有りますが、
    特別管理産業廃棄物は施行令別表第3に示された施設または工場にて生じたものに限るとされていますので、
    これらに当てはまらない場合、検知管は特別管理産業廃棄物には該当しません。
    
    資料1 検知管法の廃棄方法について（PDF)はこちら。
- 検知管はフィルム目盛りを採用しています
  - ※本技術は特許として確定し、登録されています。（特許第４１００８８３号）
    特殊なものをのぞき、検知管はフィルム目盛りを採用しています。誤って破損しても、中の薬剤が飛び散ることが無くなりました。
    
    フィルム目盛りに関する情報（PDF)はこちら。
- 検知管法の歴史について
  - 検知管法の歴史についてはこちら。
- 検知管測定結果の温度補正について
  - 検知管温度補正計算ページがご利用いただけます。検知管温度補正計算ページはこちら。
    
    １．温度補正が必要になる理由
    測定対象ガスとの反応によって検知剤が着色する過程では、まず測定対象ガスが検知剤に吸着し、
    次に検知剤に含まれる反応試薬と反応して着色を引き起こします。
    着色長さが温度の影響を受けるのは、測定対象ガスが検知剤に吸着する強さと反応の早さが温度の影響を受けるためです。
    一般に吸着の強さは温度が低いほど強く、反応の速度は温度が高いほど早くなります。これらの要素は、
    測定対象物質と検知剤の組み合わせにより決まりますので、温度の影響は検知管の種類毎に実験によって求めます。
    実験の結果から作成したのが、温度補正表です。温度の影響が濃度に関わらず一定の割合になる場合には温度係数表になります。
    
    ２．温度影響の傾向について
    温度影響の傾向は、検知管の種類により温度が高くなると着色層が長くなるもの、温度の影響を受けないもの、
    温度が高くなると着色層が短くなるものがありますが、これは吸着特性、反応速度のバランスによるものです。
    
    ３．温度補正の方法
    (1) 温度補正表を用いる場合
    読取値の行と温度の列の交差する欄の数値が、温度補正値です。
    読取値、温度が表の値の間の場合は、比例計算で求めます。
    
    計算例
    下の温度補正表で、測定時の温度が18℃目盛りの読みが1000ppmと900ppmの間で、
    案分すると970ppmと読めるときは次のように計算します。
    
    ①先ず、18℃の時に1000ppmを指示する濃度、及び900ppmを指示する濃度を求めます。
    1000ppmを指示する濃度＝｛（1000－930）／（20－10）｝×（18－10）＋930 ＝ 986
    900ppmを指示する濃度＝｛（900－840)／(20-10)｝×（18－10）＋840 ＝ 888
    
    ②次に①の結果を使って、18℃の時に、970ppmを示す濃度を求めます。
    970ppmを指示する濃度＝｛（986－888)／(1000-900)｝×（970－900）＋888＝957
    
    Excelのシートを使うと比較的簡単に計算できます。温度補正用計算シートのダウンロードはこちら
    コピーして自由にご使用ください。再頒布は禁止といたします。
    
    (2)温度補正係数を用いる場合
    読取値に温度補正係数を乗ずることで、簡単に補正ができます。
    
    ４．参考（湿度の影響について）
    試料ガス中の湿度も温度と同じように反応に影響する場合がありますが、
    その場合には検知管の前段に除湿管を接続することで対応がされています。
- 発煙管（301）はフィルムコーティングされています
  - 発煙管 301はフィルムコーティングを採用しており、誤って破損しても、中の薬剤が飛散しにくい形状になっています。
    より安全に気流検査をおこなうことができます。
    
    各種気流検査器に関する情報はこちら(気流検査器)。
- VOC簡易測定システム　VOC-1
  - 自主管理用VOC測定器
    
    〈特長〉
    
    ■VOCを触媒で酸化分解し、検知管で二酸化炭素濃度として測定するので、公的測定法に準じた炭素換算濃度（ppmC）が得られます。
    ■操作はVOC分解装置に捕集バッグと検知管を接続した後、ガス採取器のハンドルを引くだけです。誰でも簡単に測定することができます。
    ■VOC分解装置は小型で持ち運びにも便利です。下写真のように事務机の上でも使用することができます。
    ■ジクロロメタン等のハロゲン系VOCの測定はできません。
    
    VOC-1に関する技術情報（PDF)はこちら。
    大気汚染防止法における排出VOCの規制に関する説明は下記『VOC（揮発性有機化合物）とは・・・』をご覧ください。
- VOC（揮発性有機化合物）とは・・・
  - VOCとは英語でVolatile Organic Compoundsの略で、揮発性有機化合物のことを表しますが、
    その定義は大気汚染防止に関する分野と室内環境における分野では異なります。
    
    まず、大気汚染防止法においてVOCとは
    『大気中に排出され、または飛散したときに気体である有機化合物^※１（法第2条第4項）』であり、
    光化学スモッグの原因物質の一つと定義されております。平成16年5月にVOCの排出抑制に関する改正大気汚染防止法が公布され、
    塗装・印刷業など6業種^※２におけるVOC排出量が多い施設（年間排出量50トン以上）では、
    都道府県知事への届出義務、排出基準^※３の遵守、年2回以上の排出濃度の測定義務が課せられることになっています。
    
    一方、室内環境の分野におけるVOCとは
    『シックハウス症候群などの化学物質過敏症の原因物質の一つである』とされています。
    厚生労働省はホルムアルデヒド、エチルベンゼン、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン等14種類^※４の
    VOCを対象とした室内環境指針値を定めています。
    またVOCの総量をTVOC（Total　VOC）とよび、400μｇ/m3（新築住宅では1000μｇ/m3）という
    室内空気中濃度の指針値が定められております（指針値には法的拘束力はありません）。
    
    なお弊社では室内環境用として、ホルムアルデヒド、エチルベンゼン、トルエン、キシレン、
    パラジクロロベンゼンを測定できる検知管およびエアーサンプラーを各種取り揃えております。
    
    また、大気汚染防止法での自主管理時における排出VOC濃度測定用として、VOC簡易測定システムを販売しております。
    
    以上のように、同じVOCという言葉でも分野が異なるとその対象となる物質は異なり、
    大気汚染防止法では、『大気汚染（光化学スモッグ）の原因となる物質』として、
    室内環境における分野では『化学物質過敏症の原因となる物質』として着目されています。
    
    ※１浮遊粒子状物質及びオキシダントの生成の原因とならない物質として政令で定める物質
    （メタン、クロロジフルオロメタン、2-クロロ-1, 1, 1, 2-テトラフルオロエタン1, 1-ジクロ-1-フルオロエタンなど）
    を除く有機化合物
    
    ※２塗装、印刷、化学製品、洗浄、貯蔵、接着剤の6業種で規制されることが定められています。
    
    ※３ VOCは多種に及ぶため、個別の物質ごとの濃度を測定するのではなく、炭素数として包括的に測定する方法が採用され、
    ppmC（炭素換算の体積百万分率）という単位で表されます。
    例として100ppmのトルエンをppmCに換算すると、トルエンの炭素数は７個であるから、700ppmCとなります。
    なお、改正大気汚染防止法では、表. 1のような排出基準値が定められており、基準値の遵守が義務付けられております。
- 揮発性有機化合物（ＶＯＣ）濃縮用注射針-NeedlEx-
  - NeedlEx使用方法説明動画（YouTube）はこちら。
    
    ■NeedlEx をガス採取器(AP-20、もしくはAP-20N)に装着し、試料を吸引するだけで、
    　目的とする空気中の揮発性有機化合物（VOC）の濃縮ができます。
    ■濃縮・脱着の操作は短時間で簡単にでき、高価な装置や脱着溶媒は不要です。
    　(濃縮した試料は、ガスクロマトグラフ試料注入部の熱により脱離されます)
    ■濃縮した試料は保存可能で（約10日間）、繰返し使用できます。（約25～30回）
    ■シリカゲル、活性炭などの捕集管を使用せずとも試料の濃縮が可能です。
    
    濃縮原理：ガス採取器を用いて、100mLの試料空気中の有機溶剤を注射針中の吸着剤に捕集し、
    1mLのガスタイトシリンジにつなぎ変えてＧＣのインジェクションに導入・脱着すれば、100倍に濃縮されピーク面積は100倍になります。
    
    NeedlExを用いることで、有機溶剤、トリメチルアミン、脂肪酸、アルコールなどの試料を濃縮することができます。
    ■『NeedlEx 技術資料 No.2』はこちら
    ■『NeedlEx アルコール用技術資料』はこちら
    ■『NeedlEx セレクションガイド』はこちら
    ■『作業環境測定対象有機溶剤の破過容量に関する技術資料』はこちら
- エアーサンプリングポンプ　ASP-250の技術情報
  - エアーサンプリングポンプASP-250は、作業環境測定のほか、個人暴露測定等にも対応できるコンパクトで軽量なスマートポンプです。
    作業者の胸ポケットにも入る大きさで、装着時の負担を減らすため、静音性に優れ、振動がありません。
    
    技術情報はこちら。
- ガス検知原理について
  - 各種ガス検知原理に関する技術資料のダウンロードはこちら。
- ガス濃度の単位
  - ■ ％（per cent）：気体の容積比を百分率で表しています。空気100mL中のmL数にあたります。
    
    ■ ppm(parts per million)：気体の容積比を百万分率で表しています。空気中1L(1000mL)中のμL数にあたります。
    ※ppb(parts per billion)は気体の容積比を十億分率で表しています。
    例）0.1%は1000ppmです。1ppbは0.001ppmです。
    
    ■ mg/m3：空気1m3あたりの物質のmg数にあたります。
    ※μg/m3：空気1m3あたりの物質のμg数にあたります。
    例）1μg/m3は0.001 mg/m3です。
- ガス濃度の換算
  - 分子量Mの気体におけるppmとmg/m3の関係はt℃、P hpa（ヘクトパスカル）において下式のようになります。
    
    換算のための計算シート(Excel)のダウンロードはこちら。
    
    コピーして自由にご使用ください。再頒布は禁止といたします。
    【免責事項】本計算シート使用により何らかの損害が生じた場合において、当サイト運営者は一切の責任を負いません。
    
    例１）25℃で1気圧（1013hPa）でのトルエン（分子量 92.14）1ppmの場合
    1 (ppm) × 92.14 / 22.4 (L) × 273 / (273+25(℃) ) × 1013(hPa)／1013(hPa) = 3.77（mg/m3）となります。
    
    例２）濃度換算の実例（25℃）
    トルエン　　　　　　　50ppm ＝ 188mg/m3
    酢酸エチル　　　　　　400ppm ＝ 1441mg/m3
    トリクロロエチレン　　50ppm ＝ 269mg/m3
    メタノール　　　　　　200ppm ＝ 262mg/m3
- ダイレクトサンプリングポンプ　DSP-550の技術情報
  - ダイレクトサンプリングポンプDSP-550は、ガスバッグへの直接捕集が可能なエアーサンプラーです。
    
    技術情報はこちら。
- 一酸化炭素中毒防止について
  - 〈一酸化炭素中毒とは〉
    一酸化炭素は無色・無臭の気体で、空気中に拡散しても気づくことは困難です。
    ガス燃焼中において空気が不足した場合などは不完全燃焼が生じ、一酸化炭素中毒の原因となり、
    死亡事故につながることがあります。
    また、製鉄所・精錬所等の作業現場、土木・建築現場などの坑内、
    暗きょ等に設置される発電機が設置されている現場などにおいても、
    高濃度の一酸化炭素が発生するおそれがあります。
    
    〈人体への影響〉
    一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合し、体内の酸素供給能力を妨げる結果、中毒症状が現れます。
    その自覚症状には、頭痛、頭重、吐き気、めまい、まぶしい感じ、耳鳴り、発汗、四肢痛、全身倦怠、物忘れ等があります。
    
    〈一酸化炭素中毒を防ぐために〉
    ●ガス機器を使用するときは、必ず換気扇、換気装置を動かし、換気する。
    ●ガス機器の排気が不十分な場合、排気ガスが室内に充満して一酸化炭素中毒をおこすことがあります。
    ●一酸化炭素検知器警報器を設置する。
    ●一酸化炭素の発生が疑われる箇所においては、ガス検知管や測定器を用いて一酸化炭素濃度を確認する。
    また、個人装着型の警報器を装着する。
    
    一酸化炭素の検知・測定には北川式一酸化炭素検知管（SA型）、（SC型）、或いは
    携帯型ガス測定器・警報器、定置型ガス検知警報器(TA-480・TH-D4A)をお勧めします。
    
    詳しくは弊社までお問い合わせください。
- 内蔵バッテリー（予備電源）方式定置形可燃性ガス検知警報器（型式　FA-30）について
  - ・内蔵バッテリーで、電源喪失後２時間作動が可能です（無警報時において）。
    ・電源喪失時こそ、警報器を停止させない連続監視が必要です。
    
    詳しくはこちら。
    温泉汲み上げ時の可燃性天然ガスの監視・測定に関する資料はこちら。
- 北川式定置形ガス警報器設置事例集
  - 技術情報　『北川式　定置形ガス警報器設置事例集』のダウンロードはこちら。
- 温泉における硫化水素濃度測定について
  - 環境省が定める『公共の浴用に供する場合の温泉利用施設の設備構造等に関する基準^※1』では、
    温泉１kg中総硫黄^※2を２mg以上含有する温泉において、以下のように定められております。
    
    〈１．硫化水素濃度について〉
    浴室（露天風呂の場合は、利用空間）に換気孔または換気装置を設ける等により、
    浴室内の空気中の硫化水素の濃度が、次に掲げる数値を超えないようにすること。
    
    (ｲ) 浴槽湯面から上方10cmの位置の濃度　　　20ppm
    (ﾛ) 浴室床面から上方70cmの位置の濃度　　　10ppm
    
    〈2．濃度の測定〉
    都道府県知事または保健所を設置する市の市長が必要と認めたときは、浴室内の空気中の硫化水素濃度を、
    原則として毎日２回以上測定する。なお、この測定のうち１回は、浴室利用開始前に行うこと。
    
    〈3．測定方法〉
    検知管法またはこれと精度が同等以上の方法による。
    
    〈4．測定結果の記録及びその保管〉
    硫化水素濃度の測定結果を記録し、都道府県知事等から硫化水素濃度の測定結果について報告を求められたときは、
    直ちに提出できるようにその記録を保管しておく。
    
    温泉施設での硫化水素ガス測定には、弊社の北川式ガス検知器、硫化水素検知管120SD型、
    携帯型ガス測定器・警報器（MD-612E型）をお勧めします。
    詳しくは弊社までお問い合わせください。
    
    また、硫化水素を含む温泉施設においては、原湯調節などの作業中にも硫化水素中毒を引き起こすおそれがあります。
    作業前には雰囲気中の硫化水素を測定し、硫化水素濃度が10ppmを超えていないことを確認することが重要です。
    さらに作業前には硫化水素の濃度が低くても、作業途中で濃度が変動する場合もあります。
    このような濃度変動による中毒事故を防ぐためには、TPA-5200E型のような携帯形硫化水素測定器の利用が有効です。
    
    ※1環境省告示第59号（公布日：平成18年3月1日）
    ※2硫化水素イオン、チオ硫酸イオン及び遊離硫化水素に対応するもの。
- 瞬間値・高温ガス・高濃度ガスの測定
  - ガラス注射筒 SS-100 (100mL)もしくはSS-200(200mL)を用いて、瞬間値・高温ガス・高濃度ガスの測定を行うことが可能です。
    
    ※このガラス注射筒は内容積が校正されており、正確に希釈することができます。
    
    〈測定方法〉
    
    (1)瞬間値および高温ガスを測定する場合は、注射筒の内壁を清浄にして乾燥した後、
    試料ガスを採取して、絵のように検知管とガス採取器を連結して測定する。
    (2)検知管の測定範囲を超えるような高濃度ガスを測定するときには、一定量の試料ガスを注射筒に採取した後、
    清浄な空気で任意に希釈し、測定後読み取った濃度に希釈倍率を乗じて濃度を求める。
    
    ＜使用上のご注意＞
    ・注射筒を用いて5%以上の高濃度のガスを測定する場合は、検知管に吸収されるガス量を無視できないため、
    　注射筒内の試料ガス量はそれだけ多くする必要がある。
    ・吸着性の強いガスでは、注射筒のガラス内壁への吸着による濃度低下に注意する必要が有る。
    ・測定後には注射筒の内壁に測定対象物質が吸着、残留している可能性が有るので、
    　毎回のサンプリング前後に清浄な空気を出し入れしてクリーニングする。
    ・高温のガスを採取する際は、注射筒内に水分がコンデンスして注射等の動きが悪くなる場合が有るので、
    　水分へのとけ込みによる濃度低下に注意すると共に、清浄空気でのクリーニングを念入りに行う。
    
    また、燃焼器具や車の排気ガスなどの高温ガスを測定する場合には、ホットエアプローブ(SF-40)を使用することができます。
    ※このプローブは検知管の先端に連結して使用します。
- 酸欠危険作業における携帯形リアルタイム酸素計の有効性について
  - 酸素欠乏症等防止規則（酸欠則）では、酸欠状態の発生しやすい場所での作業前には、
    酸素濃度を測定することが定められています。
    しかし、作業前には酸欠状態でなくとも、作業途中で濃度が変動し酸欠状態となる場合もあります。
    
    このような濃度変動による酸欠事故を防ぐためには、上写真のような携帯形リアルタイム酸素計の利用が有効です。
    足付近にセンサー部分を装着しておけば、マンホールやピット進入時において
    酸素濃度の変動があった場合には、いち早く監視することも可能です。
    
    当社では、携帯型リアルタイム酸素計の製品として、ポケッタブル酸素モニターOPA-6000Eがあります。
    
    【参考文献】
    セイフティダイジェスト,Vol.59, No.1, p13-18(2013)
- 酸素欠乏の危険性・硫化水素濃度と中毒症状について
  - 酸素欠乏の危険性・硫化水素濃度と中毒症状についての資料のダウンロードはこちら。
- マニュアルサンプリングガスバッグの技術情報
  - ●ハンドルを持って左右に開くだけで簡単にガスがサンプリングできます。
    ●電源・ポンプ・真空ケースが不要です。
    ●10秒程度で1Lのサンプリングが可能です。
    ●『開閉コック』がついており、サンプリング後の保存も簡単です。
    
    技術情報はこちら。
    
    ガスサンプリングの動画(You tubeへのリンク)はこちら。
- ダブルサンプリングポンプTWP-1 【一度に2本の捕集管を吸引】
  - ●ダブルサンプリングポンプTWP-1は、一度に2本の捕集管を吸引できます。
    ●設置のための三脚も、1本で済みます。
    
    資料はこちら。
    
    TWP-1のカタログはこちら。
- UM-400/400B アルコールフィルター
  - ● 室内環境用 CO、CO2モニター UM-400/UM-400Bはアルコールの影響を受けません
    ● アルコールフィルター（除去剤）が設置されています。
    
    技術情報はこちら。
    
    UM-400/400Bの製品情報はこちら。
- 弊社製品が掲載された学術文献(検知器関連)
  - 弊社製品に関連した学術文献を以下に紹介します。
    
    『The Past, Present and Future in tube and paper based colori-metric gas detectors』
    「AppliedChem」 2021, 1(1), p.14-40
    
    『Development of a Chromium-free Gas Detector Tube for Alcohols』
    「Analytical Science」 2021, 37(2), p.387-391
- ヘリウムから水素への転換情報
  - ヘリウムガス価格上昇の問題により、ガスクロマトグラフ用のキャリアガスとして、
    最近になって水素への切替が行われています。
    
    水素ガスはヘリウムガスと比べて、
    
    1.安価であり
    2.入手が容易で
    3.分析時間を短くできる
    
    という利点があります。
    これより欧米では水素はキャリアガスとして多用されてきましたが、
    爆発範囲が4～75%と非常に広く、万が一漏洩した場合は引火爆発を引き起こす危険性があります。
    
    キャリアガスとして水素を利用している実験室に
    水素警報器を設置することで、爆発事故の危険性を低減させることが可能です。
    
    また、水素警報器とバルブシャッタ（VS-200）をシステム化することで、漏洩時における水素供給緊急遮断を行います。
    これにより、水素ガス漏洩を検知するだけでなく、漏洩を停止させることが可能です。
    
    水素検知・元弁遮断連動システム
    
    水素漏洩検知システムに関しては、こちら。
- ポータブル水素測定器　FM-619E / MD-619E
  - ポータブル水素測定器『FM-619E』は0～100%LELの水素を測定することができます。
    
    〈特長〉
    
    ・本製品はセンサーの背面側に酸素供給部が設けられており、
    　プローブのみを無酸素状態の場所に投入した測定方法であれば、連続的な測定が可能です。
    ※ただし、本体全てを無酸素の状態に保管しますと、連続測定は困難です。
    ・メタンやプロパン等の炭化水素系の可燃性ガスの影響が少ないです。
    　使用センサー（KTS-526）の各ガスに対する実験事例（下表）を参照ください。
    選択比とは、水素の感度を1としたときの、各ガスに対する感度の割合です。
    
    なお、『MD-619E』は水素同時に酸素濃度の測定も可能です。
- 定電位電解式水素センサー
  - ■ケイ素化合物、硫黄化合物などの被毒影響が有りません。
    ■N2等、不活性ガス中の水素が検知できます。
    ■消費電力は接触燃焼式、半導体式センサーと比較して僅かです。
    ■出力が直線なので高精度に検知できます。
    ■応答時間は短時間です。
    
    仕様のダウンロードはこちら。
- 水素検知管　137U型
  - 水素検知管　137U型検知管により、0.05～0.8%の水素を測定することができます。
    詳しくはこちら。
    
    カタログのダウンロードはこちら。
- バイオマスに関するテキスト教材
  - バイオマスに関するテキスト教材です。（バイオエタノール学習キット BEL-1用副教材)
    ダウンロードはこちら。
- 弊社製品が掲載された学術文献(教材関連)
  - 学校教材関連の製品で、公表された学術文献を以下に紹介します。
    
    ■バイオエタノール学習キット（BEL-1）■
    『セルロースを利用したバイオエタノール学習の教材化』
    「化学教育ジャーナル(CEJ)」第12巻第2号（通巻23号）発行2009年12月28日
    
    ■バイオ水素エネルギー実験キット(AH-1/AHF-1)■
    『水素産生菌と燃料電池を利用したバイオ水素エネルギー学習の教材化』
    「化学教育ジャーナル(CEJ)」第15巻第1号（通巻28号）発行2014年2月7日
    
    『バイオ水素エネルギー実験キットの応用－様々な果物を用いた自然発酵によるバイオ水素発酵実験について－』(論文要旨)
    「エネルギー環境教育研究」Vol.10、No.2；2016、p81-86
    
    ■オゾン層実験器(OZ-1)■
    『オゾン層実験器』を開発した横浜国立大学　堀雅宏教授らによる原著論文
    『オゾン層破壊モデル実験装置の開発と方法の確立』
    堀雅宏他、化学と教育　 54(2),(2006) p. 106-109
    『オゾン層破壊モデル実験装置の学校環境教育への適用方法の検討』
    堀雅宏他、環境教育　Vol. 17 (2008) No. 3 p. 14-24
- 酸素センサーを用いた実験事例
  - 酸素センサー　OC-6B型を用いた実験事例です。
    ダウンロードはこちら。
- 銅イオン検知管を用いた理科実験事例
  - 銅イオン検知管　203S型を用いた実験事例です。
    ダウンロードはこちら。
- 酸素・二酸化炭素検知管を用いた理科実験
  - 酸素検知管・二酸化炭素検知管を用いた実験事例です。
    
    資料がダウンロードいただけます。
    
    呼吸実験(PDF)
    
    食品・飲料の二酸化炭素実験(PDF)
- ろうそくを利用した一酸化炭素測定実験
  - ろうそくを利用した一酸化炭素測定実験事例です。
    
    資料がダウンロードいただけます。
    
    一酸化炭素実験(PDF)
- 水道水・台所用漂白剤を利用した残留塩素実験
  - 水道水・台所用漂白剤を利用した残留塩素実験事例です。
    
    資料がダウンロードいただけます。
    
    残留塩素実験(PDF)

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